なぜ今、クロダイが熱いのか?
かつては「海の紳士」とも称され、磯や堤防から狙うのが一般的だったクロダイですが、近年では都市部の運河や河川でもその姿を頻繁に見かけるようになりました。水質の改善や環境の変化など、様々な要因が考えられますが、アングラーにとっては嬉しい限りです。
特に、都内近郊の運河は、アクセスも良く、仕事帰りやちょっとした空き時間にも気軽に釣行できるのが魅力です。そして何より、クロダイの「強烈な引き」は、一度味わったら病みつきになります。シーバスとはまた一味違った、トルクフルなファイトは、アングラーを夢中にさせること間違いなしです。
チニング人口の増加とアーバンフィッシングの可能性
クロダイをルアーで狙う「チニング」は、そのゲーム性の高さから、近年着実に人口を増やしています。ワームを使ったボトムゲームや、軽量なルアーでのトップウォーターゲームなど、様々なスタイルで楽しむことができ、奥深さも魅力の一つです。
都心に住んでいると、「気軽に釣りに行ける場所がない…」と諦めてしまう方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。実は、皆さんの身近な河川や運河にも、クロダイはしっかりと生息しています。コンクリート護岸の際や、橋脚周り、ストラクチャーの陰など、意外な場所に潜んでいることが多いので、ぜひ探してみてください。
私のおすすめポイント:天王洲アイル周辺の運河
私のおすすめは、ズバリ「天王洲アイル周辺の運河」です。
ここは夜になるとライトアップされたビル群が水面に映り込み、非常に美しい景観を誇ります。川幅が狭いこともあって、魚が回ってくれば高確率で釣ることができる釣り場です。
とにかく釣果が欲しいなら「テクトロ」を試せ!
「とにかく釣果が欲しい!」「手軽にクロダイの引きを味わいたい!」という方には、「テクトロ」をおすすめします。
テクトロとは、「テクテク歩きながらトローリング」の略で、ルアーを足元に落とし、岸壁に沿ってゆっくりと歩きながら誘う釣り方です。クロダイは護岸の際や底の障害物に付いていることが多いため、この方法が非常に効果的です。特に、夜間や魚の活性が低い時でも、思わぬ大物がヒットすることがあります。
ルアーは私の場合バイブレーションを使います。歩くスピードやタナを変えたり、時折リフト&フォールを入れたりして、魚をさそいます。
京浜運河をはじめとする都会の運河では、クロダイがまさに旬を迎えています。アクセスが良く、手軽に大物の強烈な引きを味わえるアーバンチニングは、今、最も注目すべき釣りと言えるのではないでしょか。