JACKALL(ジャッカル) ビッグバッカー E-ブレード 40g ブルピン 新品価格 | ![]() |

ショアジギングの世界で、あえて複雑な動作を排して「タダ巻きだけで使えるジグ」が話題を呼んでいます。ジグ操作に自信がない人でも玄人なみに釣ることができる、それがEブレードです。
E-ブレードの基本仕様・設計思想
ラインナップと仕様
- 重量レンジ:7g/10g/15g/20g/30g/40g/60g 等 (軽量モデルも追加)
- 素材:鉛製
- 重心:リア寄り(=後方重心設計)で飛距離を重視
- ボディ設計:左右非対称設計を採用し、上側面と下面で形状を変化させて姿勢制御を図る
- アイ(ライン取り付け部)には角度調整が入っており、ルアー全体のバランスに寄与
このような構造により、低速〜高速巻きまでスイム姿勢が崩れにくく、また足場の高い堤防でも近くのレンジまで巻き落としやすい設計を意識しています。
カラー展開は全8色。時間帯・ベイトパターンに応じて使い分けることが可能です。
フック構成・強化仕様
E-ブレードはフックまわりにもこだわりがあります。
- 標準仕様:リアにトリプルフック、さらに前方にアシストフックを装備
- フロントアシストライン:ワイヤー内蔵設計で、サワラ/サゴシのような歯のある魚による切断に対して耐性を持たせている
- フロント・リアのダブル対応により、ブレードバイト、胴体・頭部バイトの双方をフックアップに持ち込みやすい構成
- ブレード形状は抵抗量・回転継続性にも配慮。スプリットリング装着後の隙間を最小化する設計も施されており、フックの絡みなどのトラブルを軽減するよう考えられている
ただし、根掛かりリスク軽減や遊漁時の扱いを考慮して、リアをシングルフックに交換することもあります。
実釣性能
飛距離・飛行姿勢
リア重心設計や左右非対称設計のおかげで、飛行姿勢が安定し、特に堤防や沖堤防からのキャストでは長距離を稼げます。青物狙いにおいて遠投性能は外せないところ。
フォールと止め動作
E-ブレード最大の特徴として、「止めても誘える」設計があります。
ブレードはフリーフォールやテンションフォール中にも回転を維持し、潮流や流速変化でもアピールを続けるため、ただ巻き後に“止める”動作を挟んでもバイトチャンスを創出できるようになっています。
この止め誘い効果は、魚が追って来ているが一気に食わないようなケースで有効なことがあります。動かすよりも止めることで誘うという意識を常にもつことが釣果アップにつながります。
通常アクション(タダ巻き・変化巻き)
- タダ巻き:本機の設計思想にもあるように、「タダ巻きで使う」ことを前提とした動き。ジャーキングやシャクリを入れずとも、自然な引き波・ブレード回転で魚を誘える
- ストップ&ゴー、リフトフォール:変化をつけたいとき、自分でアレンジを加えることも可能
- 水面近辺:スキッピング気味で水面近くやサーフ域を探ることも選択肢になる
イナダなどには早巻きが効き、太刀魚には遅巻きやアクションが効きます。こうして、巻き・フォール・止めを組み合わせた使い方が可能で、フィールド・レンジを縦横無尽に探ることができます。
注意点・弱点・使いどころの見極め
- 動きを強く見せたい魚(激しく動くものに敏感な魚種など)には、動きが控えめで物足りないと判断される可能性あり
- 万能型ではあるが、状況(潮流・風・魚の活性など)によっては他タイプのジグと併用すべき
- フック交換・調整を行う際は、本来のバランスを崩さないよう注意
- 根掛かり対策は必須。「止め」の間の沈み込みや底接触は意識して操作する
総評・展望
ジャッカルのビッグバッカー E-ブレードは、「扱いやすさ」と「釣果性能」のバランスを追求したブレードジグ。タダ巻き主体で使える手軽さを持ちながら、飛距離・バランス性能・誘いの多様性を併せ持つ点が大きな魅力です。
ただ、万能だからと言って “いつでも最適” というわけではありません。潮流・魚の反応・ルアーの動きの強弱が重要な局面では、他ジグとの使い分けも検討すべき。
とはいえ、ここ最近では他のルアーより圧倒的な釣果をたたきだしているこのルアー。堤防や磯からの青物狙いにおすすめです。