ここ最近、すっかりハマっているのがチニングです。主なフィールドは荒川と旧江戸川。どちらも都市部にありながら自然が残る釣り場で、気軽に通えるのが魅力です。夏場は本当に暑くて釣りをしていると体力を奪われそうになりますが、魚が顔を見せてくれた瞬間、そんな疲れなんて一気に吹き飛びます。
チニングの大きな魅力は、真昼間でも狙えることです。青物のように時合い待ちを強いられる釣りではなく、魚がフィールドに居着いているので、じっくりと探れば日中でも釣果につながります。実際、炎天下でも「時速3枚」ペースで釣れることも少なくありません。
愛用しているルアーのひとつがレンジバイブ70ESです。これをシングルフック仕様にして、ボトムギリギリを丁寧に攻めるのが鉄板パターン。根掛かりのリスクを抑えつつ、しっかり魚に口を使わせられます。また、根がかり問題を回避するためにフリーリグもよく使います。シンカーの重さやリーダーの長さを調整することで、流れの強弱に対応でき、ナチュラルに見せられるのが強みです。バイブとフリーリグ、この二つを使い分けてその日のパターンを見つけていくのが定石の攻め方ですね。
フィールドの特徴も面白いところ。旧江戸川は流れが比較的緩やかで、水深も安定しているため、ルアーをじっくり見せる展開が得意。反応がスローな日は、フリーリグで粘るのが効果的です。一方、荒川は潮の干満差が大きく、強い流れが出るのが特徴。ここではレンジバイブのようなバイブレーション系でテンポよく探ると効率的です。荒川のチヌは体高があって引きも強く、同じ魚でもフィールドごとに個性を感じられます。
潮回りに関しては、潮が完全に止まっていない時間帯、かつ干潮ではない時がベスト。流れが効きすぎても釣りづらいですが、わずかに水が動いている状況が狙い目です。都市河川のためプレッシャーも高いですが、それを上回る奥深さがあり、毎回新しい発見があります。
チニングは気軽に始められる一方で、やり込むほど奥が深い釣りです。荒川と旧江戸川という二つのフィールドを行き来しながら、ルアーとリグを使い分け、少しずつ引き出しを増やしていくことが、最近の何よりの楽しみになっています。