タチウオ釣りにケミホタルは必要か?

2025年9月10日水曜日

その他

t f B! P L

 

タチウオ釣りといえば、ケミホタル。海ち点々と並ぶケミホタルの瞬きは釣り人にとって秋の風物詩です。しかし実際のところ、タチウオ釣りにケミホタルは必要なのでしょうか?今回は私自身の長年の経験をもとに、その効果についてまとめてみたいと思います。


まず大前提として、タチウオは光に反応する魚です。港の常夜灯周りに群れが寄りやすいのもそのためで、夜釣りでは光の存在がタチウオの行動に影響を与えることは間違いありません。その理屈からいけば、仕掛けにケミホタルをつけることで魚を寄せられる、という考え方は自然なものです。ですが一方で「そんな光る棒を見てタチウオが素直に食いつくのか?」という疑問も出てきます。


私自身、ウキ釣りで比較実験をしたことがあります。ケミホタルをウキに装着した仕掛けと、まったくつけない仕掛けを2本釣り場に持っていき交互に使用を繰り返しましたが、釣果に差はほとんどありませんでした。ケミホタル自体で集魚されていたかもしれませんが食うか食わないかのところでは差がなかったということです。つまり、ウキ釣りに関してはケミホタルの有無で釣果は大きく変わらないというのが私の結論です。


ところが、テンヤやルアーを使った夜釣りでは話が変わってきます。ケミホタルを装着して引いてると、圧倒的にアタリの数が増えました。タチウオは捕食があまり得意ではなく、動いている餌を仕留めるのが苦手だと言われています。だからこそ、しっかりと視認できるようなアピールが必要で、ケミホタルの光がその手助けをしているのではないか、と私は考えています。


また、夜中の暗い海中では人間が思っている以上に視界が悪いもの。タチウオにとっても、動いている餌を追い切るには少しでも見やすい方が都合がいいはずです。その意味で、ルアーやテンヤ釣りをするならケミホタルをつけるべきだと強く感じています。


とはいえ正直ほんとのところはわかりません。でもつけておいて損はないのがケミホタル。特に初めて夜のタチウオ釣りに挑戦する方には、迷わず装着することをおすすめします。最終的に大切なのは「タチウオが餌を食べやすい状況を作ってあげること」。そのための一工夫として、ケミホタルは十分に役立つ存在だといえるでしょう。


QooQ